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【シェアキッチン メンバーインタビュー】
第2回 緑風庵

2023年2月24日

LIGHT UP LOBBYのシェアキッチンでは、菓子製造を中心としたメンバーが、日々試作や商品製作に取り組んでいます。菓子といっても、メンバーそれぞれ作るものや使う食材、販売方法や今いる環境、全てが違います。ここでは、そんなメンバーのこれまでのことやこれからのこと、作っている商品への想いなどを皆さんに紹介していきたいと思います。

第2回目は『緑風庵』の田中志帆さんと佐野美芳さん(姉妹)にお話を伺いました。緑風庵さんはお店を始めるまでの準備としてLIGHT UP LOBBYシェアキッチンで活動を始めました。姉妹2人、時にはお母様も一緒に作業されている姿がとっても温かく、素敵なご家族なんです。

ご家族皆さんの優しさが詰まったクッキー缶

ー飲食店を始めようと思ったきっかけは

志帆さん 私は数年前に体調を崩して会社を退職したんですが、それがコロナになる数ヶ月前だったんです。それで時間ができて、休養しながら色々考えてたら「何かやるなら今かも」って。体調崩してた時は途中下車しながら会社に通って、満員電車で通うってことにも疑問があって、もう前の働き方には戻りたくないと思いました。そこで、家の隣の空き地で何かやりたいねって前から家族で話してたから、母も妹も料理が得意、私はお菓子作りが得意、その場所で家族で何かできたらいいなって思ったんです。

ー家族で一から始めるって思い切ったことですね。

志帆さん そうですね(笑)みんなを巻き込んだら、みんな賛成してくれたので動き出したんです。
美芳さん 最初聞いた時は「それ本気なのかな?」って思いました。(笑) でもお店のことが始まってからは子供との生活だけだったのが一変して、ある意味で子供のこと以外のことができるリフレッシュ時間になってて充実してます。

ーコロナ禍で閉店する飲食店も多い中、飲食店を始めることに不安はありませんでした?

志帆さん コロナ中になんで飲食を選んだの?って言われることもあったけど、私は逆に今しかないと思って。飲食は厳しいって言われてるけど流行ってるところは流行ってますし。全部が全部潰れてるわけじゃない。前の働き方に戻りたいとも思いませんでしたし。

ーお店を始めるにあたって、最初に何をされました?

志帆さん 知り合いの人に行政書士さんを紹介していただいて、0から相談を始めました。行政書士さんから建築デザイナーさんも紹介していただいたり…
美芳さん 私は前から興味もあって家族にとってもお店にとってもいいと思ったので麹の教室に行って勉強しました。姉はお菓子の先生のところに通ってたよね。
志帆さん そうだね。私は白崎先生が好きで葉山のお菓子教室に行ったり、オンラインで製菓理論の講座を数ヶ月受けたり…。私たちは卵とかバター使わないですけど、その方は卵とかバターを使うお菓子作りを温度とか時間、割合とかを数字で基礎から教えてくれるんです。とても勉強になりました。

ーお店を始めると決めてから2年ちょっと経ちますが準備はどうですか?

志帆さん 本当はもっと早くできる予定だったんですが、コロナと戦争のことがあって予定通りにはいってないです…物価も上がっちゃって。でも、色んな方にお話を聞くと、この先物価が上がることはあっても下がることはないって言われたんです。「やるんだったら今だよ。待ってても下がらないし、この先世界がどうなるかなんてわからない。動きながら考えな。止まっちゃだめ。動きながら考えてたら協力してくれる人が出てくるし、自分1人でやろうと思っていたことを誰かが協力してくれて一緒にやろうって言ってくれる人が出てくるから」って。そう言われたらやるしかないって思って。また新たな覚悟ができました。

シェアキッチンで製造・販売をされた商品

ー開店準備をする中でシェアキッチンを借りたのはどうしてですか?

志帆さん お店ができるのを待っててもしょうがないなって。ネット販売なり友達に販売なり、趣味であったものを仕事にするには販売できる環境が必要って思って、あとは「作ったものを販売」をやってみたかったことが大きいです。練習にもなるし、いっぱいレシピも考えられたり。そこでシェアキッチンがいいなと思って始めました。ネット販売はできなかったけど、マルシェに出店とか友達に売ることができてよかったです。お店だったらどうなるだろうとかのイメージもできたので、お客様の感覚とか、こういうのが売れるんだとかっていうのとか。

ー実際販売してみてどうでした?

妹さん お金をいただくっていうのは初めてだったんですけど、責任とか、趣味とは全然違う感覚でしたね。
志帆さん 友達がマルシェに買いに来てくれてみんな喜んでくれました。大豆粉のクッキーを食べた方からは、それのプロテインバー作ってとか言ってくれたり!特に体に気を遣ってる方に喜んでいただけることがすごく嬉しいし、伝わってるんだなと思って。
妹さん 私の息子はお腹の中で小麦が悪さをしちゃって腸を荒らしてしまうっていうことがわかって、一時期小麦はやめてました。同じようにアレルギーのある子供がすごく増えている気がするんです。そうすると食べたくても外に食べに行けないんですよ。アレルギーでも美味しく食べれるっていうのはとても大きいことだと思うので、これからは同じような思いのある方に(お店に)来てもらえたら嬉しいです。

ーシェアキッチンでも販売を経験されて、そろそろお店の準備も終盤に入ってきましたね!
改めてお店の名前の由来を教えてください。

志帆さん 名付け親は建築デザイナーさんです。こういうイメージのカフェがしたいっていうお店が岡山県にあるんですけど、そこは緑が多くて素敵なんです。それを伝えたら建物の周りが林になるように植物で囲んでくださることになって、窓がたくさんあるのもお茶しながら緑が見えるっていう。そこから、緑が多くてそよ風が吹くイメージ、そして覚えてもらいやすくっていうのもあって「緑風庵」になったんです。

緑をイメージとしたお店のロゴ
建設途中の店舗。お店の周りには緑が植えられるそうです。

ー「植物の緑」素敵ですね。そういえば、試作されているスイーツにも緑が多く使われていますね。

志帆さん お店の名前のイメージもあるけど、ヴィーガンのお菓子って茶色系に偏っちゃうから、そこに彩として入れたりとか、家の庭で母が育ててるハーブを使って緑を添えたいと思ってます。
妹さん あとは、うちのカフェではお客様に抹茶を自分で立てていただいてお菓子と一緒に提供しようっていうのがあるんですけど、その抹茶も緑で緑風庵の「緑」とかけて!
あとは、体験もしてほしいなって。自分で抹茶を立てる機会もないし、お店もないと思うんです。そういう時間も空間も含めて楽しんで欲しいです。母が抹茶の先生で茶器も沢山あってせっかくですし。
志帆さん あと、季節も大事にしたお店にしようって言ってて、なるべく旬のものを出したりとか。季節を感じられるカフェにしたいと思ってます。

ーカフェではスイーツだけではなく食事もご用意されると伺いました。

志帆さん そうなんです。ランチも用意します。種類は多くないんですけど、手毬おにぎりとか、大豆ミートの唐揚げ、地元の農家さんの野菜を使ったランチです。農家さんがたくさんいらっしゃるのでお安くて新鮮なお野菜がたくさん手に入るんです。

ランチでご用意する予定の「手毬おにぎり」
ヴィーガンバスク風チーズケーキ

ー今は試作、試食で大忙しですね。

志帆さん はい。今はドリンクなんですけど。ドリンクメニューを監修してくださる方がいて、これから教えてもらって私たちが作り方を練習するんですよ。お茶、紅茶、ノンアルコールドリンクは色々ご用意します、あとはランチでアルコール飲まれたいっていう方もいるかもしれないのでアルコールもご用意しておこうかなって。

ーここまでありがとうございました。最後に「緑風庵」をどんなお店にしていきたいか教えてください!

志帆さん 地域の方に愛されるカフェにしたいと思ってます。ほっとできる場所。忙しいお母さんとか働いてる女性とか。男女限らずなんですけど、自分も含め女性って色々と大変だから、そういう方がちょっと来て邪魔されない時間を提供できるカフェ。お店のコンセプトの1つなのでブレずにいきたいと思ってます。
妹さん 1人の時間って大事だなって思うんです。自分だけを考える時間みたいなのが大事だなと思うので、そういうのを過ごしてもらえる場所になったらいいなと思います。

柔らかい雰囲気のお二人からは、アレルギーの方や女性に対する優しさだけではなく、思いの強さと覚悟を感じるお話を沢山伺うことができました。
もうすぐお店が開店されるとのこと。きっと田中さんご家族の温かさを感じられるお店になること間違いなしですね。

ー「緑風庵」営業情報ー
近日公開予定、お楽しみに!

緑風庵インスタグラム
https://www.instagram.com/yu.spica2255/

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