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【ヒトハコストア 店主インタビュー!】第5回 はるから書店

2023年2月2日

LIGHT UP LOBBYの「ヒトハコストア」は、棚1つずつに店主がおり、自分セレクトの商品を販売しています。棚(ハコ)の中には店主それぞれの思いの詰まった商品が並んでいます。ここでは実際に店主にインタビューをし商品やLIGHT UP LOBBYとの関わりを深堀りしていこうと思います。

第5回は【心をマッサージするような一冊をお届けします】をコンセプトにした「はるから書店」の店主である小黒さんにお話を伺いました。

●今回、ヒトハコストアに出店されたきっかけは?
ーもともと府中で生まれ育ったので、今は離れてしまいましたが、何らかの形で地元に繋がりを持っていたいなぁという思いがありました。
別の場所でもこういう棚を借りて本屋をやっていて、ほかにも増やしたいと思っていたところ、ヒトハコストアを見つけて。
ここなら地元の拠点としても利用できると思ったのがきっかけです。

●ご職業も本にまつわるお仕事なんですよね?
ーそうですね。元々府中の図書館で10年くらい働いていて、その後1年ちょっと病院の図書室で働いていました。今は、図書館の現場から離れているんですが、本に関係した仕事に携わっています。

●はるから書店さんの本は、働くあなたに、子育てするあなたに、介護するあなたに。となっていますが、特に介護というのはこの病院の図書館と何か関係しているんですか?
ー20代の後半から6年半、母親の介護をしていたのが大きいです。医療や介護に興味関心が湧いて、「自分にできることはなんだろう。」と思って調べていたら病院の図書室に出会いました。
 “患者の家族”から“病院の中の人に”なってみると、医療従事者の皆さんが文字として発表されている物をすごく参考していると知って、「本は信頼のおけるものだな」と改めて思いました。

●興味の分野が広がってもあくまで「本」が主軸にある働き方をされているんですね。
新しいことを始めることもできるけど、せっかくなら自分が培ってきたスキルを使ってできることはなんだろう。と考えるようにしています。

はるから書店さんのショップカード

●店主にとって読書とは?
ー介護していた頃、読書している時は静かな時間を過ごすことができました。全然違う世界に行くことができるので、サクッと気分転換できるのもいいですよね。

読みかけでもしおりを挟むと、本の中の時間は動かずにいる。それが心地よかったです。なので仕事や子育て、介護で忙しかったりする人が、本を読んで、ほっとすることができたらと思い今の本屋さんを始めたというのもあります。

あとはそうですね、今まで読んだ本の1文がふとした時に思い出されて、励まされる時もあるんです。

●今、一番のオススメ本は?
余命1年、男をかう
吉川トリコ

おすすめ本はコチラ!

●どういう本ですか?
ー節約家で慎ましく暮らしている40歳の女性ががんを患っていることがわかり、診断された病院の待合室で男性を買うぶっ飛んだストーリーなんですけど、最初はお金ではじまった関係性が徐々に変化していくのが面白いです。

心をマッサージする本というコンセプトではやっているんですが、あえてシビアな環境の本を読むことで、普段生活では考えることのない、余命や病気のことを考えるきっかけになり、荒療治じゃないけど、自分だったらどうだろうとか、その人の人生を疑似体験することがマッサージになる場合もあると思うんです。

本のいいところは必ず終わりがくること。自分の人生は最終頁がどこなのかわからないけど、本を読んで誰かの人生を垣間見ることで勇気が持てたりして、自分の中に蓄積していける感じがするんです。

●今年挑戦したいことはなんですか?
今年は介護に特化したネット書店を開設したいです!
私が介護をはじめた頃は介護にまつわる情報があまり豊富ではありませんでした。そこで、介護に特化したWEBマガジンをやろうと思っていたんですが、ゼロからのスタートだったので全然できず。それで「自分のできることからはじめよう」と思って、出版社が運営しているWEB媒体で介護にまつわるブログを始めました。今は介護の話は終わったんですが、継続して書いています。
介護をされている方は、なかなか書店に足を運んでゆっくり本を選ぶ時間が取れないと思うので、オンライン書店という形で、何か私にできればと思っています。私の選んだ本で少しでも心がほぐれたり、役に立てたら嬉しいです。

店主の小黒さんと話していると心地よくふんわりした雰囲気でいられます。今回しっかりとお話を伺うことができ、その芯の強さをとても感じました。そしてそれは若い時に介護をされた経験を綴ったブログを読むとなおわかりました。
小説を読んだ時の疑似体験の数々、そして小黒さん自身の経験から選ばれた本はきっとあなたの心をマッサージしてくれると思います。

女性作家さんの本が並んでいます

はるから書店
【心をマッサージするような一冊をお届けします】
働くあなたに、子育てするあなたに、介護するあなたに。小説、エッセイ、絵本など、気持ちがほぐれるような本を選びます。
自分をいたわる読書時間いかがですか?

雨のちハレ つながるダイアリー
https://mi-mollet.com/articles/-/27366

はるから書店
https://www.instagram.com/harukara_reading/

店主
https://www.instagram.com/yu.spica2255/

ヒトハコストアの出店にご興味ある方は、こちらからご確認ください。

■ヒトハコストア■
初回事務手数料 5,500円(税込)
常連店主 4,400円(税込)/月
あっという間店主 7,700円円(税込)
※別途、販売手数料と売上送金時に振込み手数料が発生いたします。